石川遼選手の現在の状況を脳科学から分析、そして応援する!

日本ゴルフ界の至宝とも言えるプロゴルファー石川遼選手。

2017シーズン、USPGAツアーのシード権を失ってしまった石川遼選手。

石川遼選手が、これから、新たなる高みを目指すために何が必要なのでしょう。

一般人の余計なお世話ですが、石川遼選手を応援したいという気持ちから、彼がどういった事をしたら良いのかを僭越ながら提案してみました。

脳科学から石川遼の復活を考える

私は最近、脳機能学者の苫米地英人さんの著書を2冊読みました。

スポーツと脳の関わりについて書かれた、

『本番に強い脳と心のつくりかた・スポーツで頭がよくなる』

と、

『「イヤな気持ち」を消す技術』

という本です。

この2冊を読んだ後に、偶然にネットのニュースでの石川遼選手本人のコメントや考え方を読んで、

苫米地英人氏の本で著者が推奨している心(脳)を活用する方法とは違っているのではないかと思ったのです。

ちなみに、苫米地英人氏は、オーム事件当時、信者たちの洗脳を解いた人として有名です。

苫米地英人氏はアメリカの「コーチングの創始者」ともいわれる故ルー・タイスの弟子でもあります。

石川遼選手は「情動」に動かされ過ぎていないか?

ここでは私は、あえて、石川遼選手のコメントの中で、気になったものだけを拾って、あれこれ語っていきますが、これはフェアではないかもしれません。

本当は、我々一般人が計り知れない深い思考をしているのだろうと思います。

なので、ここからは、私のたわごとです。

ブリジストンオープン初日のヤフーニュースの記事から

練習日にドライバーに長らく苦しんでいた事を明かした石川。ティショットの使用クラブをドライバーではなく3番ウッドを中心に考えることを検討していた通り、なかなかドライバーを握らなかった。インスタートのこの日「まずは思い切り振れるホールでドライバーを打ちたかった」と18番(パー5)で初めて使用。後半に入っても9番(パー5)のみと徹底していた。

「思い切り振れるホールでドライバーを打ちたかった」というコメントですが、18番以外のホールではドライバーを思い切り振れないと思ったようです。

私は、昔の記事で、石川遼選手本人か、彼のお父様の発言か思い出せないのですが、

「マン振りした時に真っすぐいくスイングを目指している。」と言っていたのを読んだ記憶があるのです。

それを思い出して、今の彼は言葉の使い方にも不安要素が垣間見れると思わされました。

ドライバー以外のクラブでティーショットをしたホールでは「思い切り」振ったのでしょうか?

今の石川遼選手のコメントからは、自分のゴルフに対する不安が感じ取れます。

苫米地英人氏の著者「イヤな気持ちを消す技術」の本の内容に照らし合わせてみると、

人の脳は過去の失敗を記憶するような仕組みになっていて、似たような場面になると、脳の扁桃体という部分がその「過去の失敗」を利用して直近の危機に備えるのだそうです。

それが(不安)イヤな気持ちの正体なのです。

石川遼選手のコメントからは、この「イヤな気持ち」(不安)に若干揺さぶられているように思われます。

毎回このイヤな気持ちが湧き上がってくると、失敗の記憶が脳に固定化されて記憶されてしまいます。

それをトラウマというらしいのですが、石川遼選手には、大事な場面でこの失敗の記憶を脳が引っ張り出さないようにする必要があります。

屁理屈ではなく、ここでは「思い切り振れるホールでドライバーを打ちたかった」ではなく、

ドライバーを使わなかった事をポジティブに脳(海馬と扁桃体)に記憶させるために、

「ドライバーも14本のクラブの中の1つに過ぎません。全てのクラブが適材適所で僕のいちばんの得意なクラブになるんです!」

とコメントすればいいんです。

石川遼よ、前頭前野で考えろ!

石川遼選手のニュースコメントを読むと、これは記者がちゃんと本人の言った通りに書いているのか疑わしいのですが、本当に石川遼選手の言葉だとすれば、

「情動」に傾いた表現と言葉が目立つという事です。

「悔し涙」「不安」などなど

「自分の積み重ねてたものが全部なくなってしまう感覚」
「確固たる自信がまだない。」
「自分なりに分析をして、勝てる気持ちになれなかった。」
「自分1人のためではなく、いかにたくさんの人に感動を与えられるか。」
「こんなに思ってくれる人がいたんだと思うと、それ(恩)を返すのが自分に必要なこと」と力強く話した。

ニッカンスポーツより引用

こんなに、「情動」的なコメントの多いスポーツ選手は他にいるだろうか。

それが、石川遼選手の石川遼たるゆえんなのですが…。

情動脳は動物脳

「情動」を司っている脳の部分は、「大脳辺縁系」という、脳の部分では「古い脳」のに属する部分です。

この大脳辺縁系の扁桃体は自律神経の交感神経に関与してしまうのです。

自律神経の交感神経は、緊張、発汗を誘発します。

アドレナリンが体内に分泌されボールが飛んでしまう現象もこの中に入ります。

石川遼選手のコメントの中に、情動の表現、特にマイナス方向の情動表現が多いということは、

大事な場面で、交感神経が高ぶってしまうということです。

苫米地英人氏の本によると、交感神経優位の時は、脳のIQが下がってしまうそうです。

すなわち、情動が先に立つと、思考力が下がるのです。

いくら、優れた技術を持っていても、情動に技術が足を引っ張られてしまうのです。(時には思考力を下げてパワーを出すほうが良い場面もありますが)

マイナス情動で、技術が足を引っ張られないようにするには、

脳の前頭前野という部分を使って考えることなのだそうです。

前頭前野は動物の中で、人間だけが異常に発達している部分です。

自分が第三者になって、なぜ緊張しているのか、なぜ不安なのかを分析すると、マイナス情動を静かにさせることができるのです。

石川遼選手は他のコメントでは、自分がなぜ不調なのかを、マイナス情動を織り交ぜてはいるものの、脳の前頭前野で自分自身を分析出来ているので、

もうちょっと、ポジティブな言葉に置き換えて、表現すれば、失敗の記憶として、脳に蓄えることを防げるはずです。

そして意外にも、自分が可能と思える範囲を超えたポジティブなゴール設定が、技術までも引っ張り上げていくという事実があるのです。

こんなことを書きながら、私は石川遼選手に提案している振りをして、自分に言い聞かせています。

頑張れ!(冷静に前頭葉を使って)石川遼!

そして俺。

情動に酔っているようでは、まだアマチュアだぞ!

偉そうに 言って、すいません。

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