貧乏な若者がプロゴルファーになる方法を考える(男子編)

プロゴルファーを目指して、日夜練習に励んでいる若者は多いと思います。環境に恵まれていなくても(貧乏人でも)、プロゴルファーになりたいと思っている少年もいる事でしょう。

そんな若者たちがプロゴルファーになり、私たちゴルフファンを興奮させてくれることを願って貧乏な若者のプロゴルファーへの道を探ってみたいと思います。

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貧乏な若者はプロゴルファーになれるのか

自分の息子、娘をプロゴルファーにしたいと思っている親御さんも沢山いらっしゃいます。実際、父子鷹で知られるプロゴルファーは多くいます。その多くは裕福なご家庭の子供たちです。

それでは、貧乏な家庭で育つ若者がプロゴルファーになるのは無理なのでしょうか?

昭和のスポーツ漫画の主人公などは、みな、貧しい立場から頂点を目指します。それが読者の共感を得ましたよね。

現実の世の中では、貧乏な家の若者のハングリーさは、プロゴルファーになるためのパワーには、ならないのでしょうか?

正直、親がゴルフをしていないと、子供は、なかなかゴルフに接する機会を持てません。もう、そこから不利ではあります。

貧乏な生活環境ながらも、ゴルフの素晴らしさを知った少年少女は幸運を持っているともいえます。

プロゴルファーになるパターンは?

プロゴルファーになる道筋には様々なパターンがあります。小さい頃からプロゴルファーを目指していた人、人生の流れの中で偶然ゴルフに出会い導かれた人。

ゴルフというスポーツと初めて出会い、プロゴルファーを志し、マスターズに出場してパトロンたちからの歓声を浴びる。

そんなストーリーは限られた人間だけしか掴むことが出来ませんが、世界中の若い才能を持った者たちが、そこを目指して切磋琢磨しています。

例えば、日本で、若者がプロゴルファーになっていく道程には、どのようなパターンがあるのかを調べてみましょう。本気でプロゴルファーを目指している方の参考になれば幸いです。

成り行きでゴルフ場にキャディーとして就職する

70年代頃までは貧乏人出身のプロが多かった

昭和時代のプロゴルファーはこのパターンが多かったと思います。最初からプロゴルファーになりたくてキャディーになったのではなく、中学を卒業して、偶然ゴルフ場にアルバイトまたは就職しする。

仕事の空き時間にアイアン1本でキャディー仲間と勝負している間にゴルフの面白さに目覚め、その流れで勤めているゴルフ場のプロの弟子になり、やがてプロゴルファーになっていく。というパターン。

これは、昭和30年代、40年代に多くみられたパターン。青木功プロ、杉原輝雄プロ、村上隆プロなどがこのパターンです。

そして、どちらかといえば、貧乏な生活環境だからこそ、中学を出てすぐキャディーになったという運命的な巡り合わせです。

現在では中学を卒業と同時にゴルフ場に就職するという事自体が、男性ではまずないかと思われますので、このパターンでプロゴルファーになった選手はここ最近では聞いた事がありません。

この手のプロゴルファーさん達は、いわゆる『キャディー叩き上げ』と呼ばれる方達で、イメージは、『ゴルフは紳士のスポーツ』というのとちょっと違い、野武士のような感じで、どちらかといえば『ハスラー』(賞金稼ぎ)と言った感じでした。

その代表格が青木功プロでした。青木功プロは現在の奥様と出会って、『変身』を遂げますが、それ以前は、ホテルを転々とする宿無し人で、賞金もあるだけ使っていたそうです。

現在の青木功プロを見ると、出会いは人を変えるというのがよく分かります。すいません、話題がそれてしまいました。

女子の場合、中学を卒業して、キャディーとしてゴルフ場に勤めるという事はありえそうですので。現在でもあるパターンかもしれません。

全日本パブリックアマ選手権に勝ち、プロテストの資格を得る。

『全日本パブリックアマ選手権』という、ハンディ20程度の実力があれば誰でも参加出来る老舗の大会があります。何処かのゴルフ場のメンバーになって正式なハンディキャップを持っていなくても予選に出場できる大きな大会です。

中嶋常幸プロの凄さ

過去の全日本パブリックアマ選手権の優勝者には、中嶋常幸プロ、丸山茂樹プロ、久保谷健一プロなどが名を連ねています。私の記憶では、中嶋常幸プロはこの全日本パブリックアマ選手権に優勝して「日本アマチュア選手権」の出場資格を獲得します。

その勢いで「日本アマチュア選手権」にも優勝し、それによってプロテストの受験資格を取って、プロテストにもトントン拍子に合格するといった離れ技でプロゴルファーになりました。

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中嶋常幸さんがAONの『N』になるまでをファンとして語ってみた

中嶋常幸プロがアマチュア時代、何処かのコースのメンバーだったかは分かりませんが、仮に実力があれば、何処かのメンバーにならなくても、中嶋プロのようにしてプロゴルファーになる事も実力があれば可能です。 現在は、全日本パブリックアマ選手権の

  • 優勝者~3位は、PGAのプロテストを2次テストから
  • 4位~10位は1次テストから、

受験する資格が与えられます。

日本学生ゴルフ選手権に勝ちプロテストの資格を得る

このパターンでプロになった人も多いかと思います。羽川豊プロや川岸良兼プロ、丸山茂樹プロもこの流れでだったと思います。 現在は

  • 優勝者が最終プロテスト
  • 2位、3位が2次テストから、
  • 4〜10位が1次テストから

受験資格があります。

日本アマチュアゴルフ選手権に勝ちプロテストの資格を得る

前記の中嶋常幸プロ、湯原信光プロ、宮里優作プロ、宮本勝昌プロなどがこのパターンです。 現在は

  • 優勝者が最終プロテスト
  • 2位、3位が2次テストから
  • 4〜8位が1次テストから

受験資格があります。  

しかし、日本アマチュアゴルフ選手権に出場するには各地域のゴルフ連盟に加盟しているゴルフ場のメンバーになり、ハンディキャップを取得しなければなりません。

日本オープンのローアマもしくは決勝ラウンド進出

  • ローアマが最終プロテスト
  • 決勝ラウンド進出者が2次テストから

日本オープンも出場するには各地域のゴルフ連盟に加盟しているゴルフ場のメンバーになり、ハンディキャップを取得しなければなりませんので貧しい家の少年には難しい話です。

日本アマ出場も日本オープンのローアマも、コースのメンバーになるのが経済的に苦にならないレベルのご家庭の人達ならあり得る道です。しかし、「あした天気になあれ」の向太陽くんや、「ホールインワン」の戸橋矢一くんのような経済状態(貧乏)の家庭の若者には無理な話です。

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日本オープンの優勝はマスターズ出場への礎

他のスポーツからの転向

ゴルフ以外のスポーツでも一定の実力を発揮していた人間が、ゴルフに出会い魅入られてプロを目指すというパターンもあります。

有名なのは、尾崎将司プロ岡本綾子プロ。ジャンボこと尾崎将司選手は甲子園の春のセンバツで優勝投手となり、西鉄ライオンズに入団しましたが目立った成績を残せずにくすぶっていた頃に、ゴルフと出会いプロを目指します。

岡本綾子プロはソフトボールでエースで4番を任され、国体で優勝するほどの実力者でした。

尾崎将司プロも岡本綾子プロも、ゴルフを始めたのが社会人になってからです。才能と言ってはそれまでかもしれませんが、ゴルフを始める年齢が遅くとも天下を取れるということをお二人は証明してくれています。

中嶋常幸プロは10歳でゴルフを始めましたが、中嶋プロがゴルフを始めた同じ年、尾崎プロはまだ甲子園球児だったわけで、「ゴルフ年齢」で言えば、中島プロの方が若干長いのです。

「始めるのは早ければ早いほど良い」と言われますが、若くして脚光を浴びて消えてしまった選手のことを考えると、私は、遅く始めても天下を取れるスポーツがゴルフだと思います。

とは言っても、プロになるために、尾崎将司プロも岡本綾子プロも1度ゴルフ場に就職しています。

裕福ではない家庭の子供がプロゴルファーになる道を探る。

プロゴルファーになるには、家が裕福である方が絶対的に有利です。ないしは、親御さんが自分のすべてを犠牲にして子供の夢のために身を粉にして働いてくれるご家庭も同様。プレイ代や遠征費は中流家庭には厳しい額になるでしょう。

しかし、貧乏な家庭の君も、諦めるのは早過ぎます。サクセスストーリーとは、ハングリー精神から生まれる事が多いのはあなたもご存知でしょう。要するに、貧乏でも強くなればいいんです。

中学・高校卒業まで他のスポーツで身体を鍛える

ジャンボ尾崎プロや岡本綾子プロの例を考えれば、プロゴルファーを目指すとしても、中学、高校時代は他のスポーツで充分に身体を鍛えアスリートとしての準備をしておいて、卒業後にゴルフ場の研修生になっても遅くはありません。いや、現在では遅いかもしれませんがそこからは本人次第です。

無料、もしくは安く練習させてくれる練習場を探す

多くの練習場ではジュニア会員やジュニアゴルフスクールを設けています。ボール使用量などの練習費用は安くはなりますが、結局はお金がかかる事には変わりません。

有名な『坂田塾』に入塾できると、レッスン費、練習費は無料ですが、ジュニアの試合の遠征費は自腹です。強くなればそれなりに出費が多くなります。

※ジュニアの試合に出場するには、JGAジュニア会員になれば参加出来ます。

(満6歳〜満18歳/入会金1,000円年会費1,000円)

JGAジュニア会員募集  

誰の援助もない君はここで諦めるのはのはまだ早い。

ゴルフ場・ゴルフ練習場でアルバイトをする

ゴルフ場や打ちっ放しでは、「ゴルフの大好きな方」と、アルバイトの募集をしています。時には、求人広告の内容には「空いた時間に練習も…」なんて書いている事もあります。

求人サイトや、練習場の掲示板にはアルバイトの募集がよく載っています。

この手に乗らない手はありません。練習場の社長があなたの才能を買ってくれて、援助してくれるかもしれません。

ゴルフ場(キャディ)の仕事を探す

ゴルフ場に研修生として就職する

経済的に恵まれていない若者がプロゴルファーになるためには、青木功プロや杉原プロの時代からある、ゴルフ場に研修生として就職するという方法がやはり基本になります。寮で生活し、ゴルフ場の業務をしながらゴルフの修行をする厳しい世界です。

ジュニアゴルフで活躍した若者は、プロゴルファーを目指すにしても、大学に進学するか、ツアープレーヤーを目指して直接QT(クォリファイングトーナメント)にチャレンジするという流れで、研修生になる事を選択しない事が多くなっているようです。

JPGAの研修生、練習生募集

考えようによっては、ゴルフ以外のスポーツをやっていた人間のほうが、研修生に向いているかもしれません。ゴルフ経験を問わない募集もあります。

プロテストにも費用がかかる

プレ予選、1次、2次、最終テストまでたどり着くと、100万円程の費用が必要になります。めでたくプロテストに合格すると、 PGA会員に登録料として

  • 入会金 : 460,000円
  • 年会費 : 42,000円(入会後)

がかかります。ふ〜。ため息が出ますね。

QT(クォリファイングトーナメント)を先にクリアーする

ダラダラ書いてきましたが、トーナメントに出場するためにはプロテストに合格する事が必要なワケではありません。プロテストの合格は、言わば「プロの免許」のようなものです。

トーナメントに出場するにはここからクォリファイングトーナメントに出場してセカンドQTまで進出して、トーナメントやチャレンジトーナメントに出場する資格を獲得しなければなりません。

推薦を得られてクォリファイングトーナメントに出場できれば、プロテストに受かる前にツアープレーヤーになることも夢ではありません。と、簡単に言ってしまいますが、そんな生やさしいものではない事はあなたもお分かりですね。

クォリファイングトーナメント 

やはり、貧乏人な若者がプロゴルファーになるのは、現在ではなかなか難しいようです。むしろ青木功プロの時代は裕福ではない家庭の出身のプロのほうが多いイメージがあります。

現在、貧乏人がプロになるという夢を叶えるためには厳しい道程が待っているのです。しかし、こんな例もあります。

日本タイトル2冠の佐々木久行プロは10歳で両親と死別し、定時制に通いながらゴルフ場で働き、プロゴルファーになられました。

貧乏な家の青少年に諦めないでプロゴルファーになって欲しいと思います。頑張って下さい。 

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