あなたは1日に、合わせて何分くらい話していますか?
おしゃべりな人と無口な人では、1日に言葉を発している時間に相当の差が出てきます。
おしゃべりの人は、必然的に言葉がスラスラ出てきますよね。
無口な人でも、実際、話さなければならない場面になると的確なことをバシッと言える人もいます。
しかし、無口な人は、やはり会話がぶっきら棒だったり、会話のテンポが滑らかでなかったりします。
元来は、おしゃべりな人も環境によって、1日の会話時間が激減してしまう人もいるでしょう。
話が下手になったなぁと、自分で感じることはありませんか?
話をしないとボケてしまうかもしれない
老人の認知症の予防には、 人とおしゃべりすることが良いといわれています。
人と人とのコミュニケーションが、ボケてしまうことを防ぐのです。
これは老人に限りません。若年性痴呆症の原因になるかもしれません。
人嫌いの人は要注意
もし、あなたが人嫌いで、一人でいることが好きなら、少しは自分で喋る時間を作ることをお勧めします。
それが、あなたの健康のためにも、話が下手にならないためにも必要なことです。
無口で加えて、一人暮らしは危険
無口な人で、それに加えて一人暮らし。
そんな人、結構います。
もしかして、あなたのことですか?
もし、あなたに当てはまっていたら、その状態を何年も続けることは危険です。
話が下手になり、ボケにもつながります。
喋らないと声帯や肺が弱くなる
若い方は、何言ってるのと思われるかもしれませんよね。
NHKで見た記憶があるのですが、
だったそうです。
脳の言語中枢が不活発になってしまうと話が下手に
脳には言語中枢と呼ばれる、ブローカ野やウェルニッケ野、小脳、視床、大脳基底核などがあり、言語を理解し言葉にするために働いています。
これらは、左脳の側にあります。
脳は使うと強化される
脳には「神経可塑性」という能力があります。
使うと、その部位が変わってくるのです。
より多く使う神経回路が強くなってくるのです。
したがって、よく喋る人ほど、言語中枢の神経回路が強化されて話すことが上手になってくるわけです。
逆に、脳は使われなければ弱くなる
脳は、逆に使わなければ機能を失ってしまうことさえあります。
言語中枢の話ではありませんが、
眼帯をすると、眼球ではなくて、脳が変わってしまい視力を失わせてしまうのです。
使わない脳は他の機能に使われることもある
ハーバード大学の神経学者アルバロ・パスクアルによると、
たったの5日間で脳の視覚野が、目隠しされている間に変化して、音や触覚に反応するようになったという実験結果です。
ここから推測すると、突然、まったくおしゃべりができない日々が数日続いただけで、あなたの言語中枢が、別の機能のために使われ始めるかもしれないのです。
それが、いいことか悪いことかは分かりませんが…。
話をするのが下手になることはありえます。
意識的に話す機会を増やそう
喋らない期間が続くと、脳が変化してしまうかもしれない。
それは、たぶん良くないことだと思います。
コミュニケーション能力も下がるし、仕事にも影響するに違いありません。
一人でいることが好きでも、言語中枢が弱くなって認知症にはなりたくありませんよね。
いつまでも、若々しい言語中枢であるために。
話が下手にならないように毎日、音読する
勤め先によっては、会社でもほとんど会話がないというところも、最近ではあるそうです。
挨拶もそこそこ、近くのデスクにいる社員にさえ要件はメールで伝えるなど。
中には挨拶さえない会社さえあるそうです。
無口な人は、どんどん話が下手になっていきます。
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そんな、会社に勤めていて、気が変になりそうな人も、喋らなくても気にならない人も、自分を大切だと思うなら、やって欲しいのは、
音読です。
音読は、無敵です。
メリットが沢山あります。
- 言語中枢(左脳)の回路が強化される。
- 漢字を読むと右脳に良い。
- 会話をするためのボキャブラリーが覚えられる。
- 声帯が弱くなるのを防げる
話が下手にならないように音声日記を録る
会話の時間が少ないという状態が自分にとってよくないと感じているなら、音読も効果的ですが、
音声日記を録る
のも良いリハビリになります。
朝の時間、または帰宅してから、
最初は5分でいいから、今思っていること、今日あった出来事など、なんでもいいから言葉にしてみましょう。
評論家になったつもりでもいいし、ラジオパーソナリティーになったつもりでもいいし。
これ、10分、台本もなく喋り続けるのは、けっこう大変です。
これを毎日やれば、話が下手なあなたでも、ずいぶん喋れるようになってきます。
たぶん、脳の言語中枢も、けっこう早い期間で強化されてくるでしょう。
音声を聴き直せば、出来事を記憶し直すことにもなる
音声日記に話す内容は、なんでも構いませんが、録音した日記を通勤時間に聴き直せば、自分の記憶をもう一度なぞることができます。
それは、仕事にも役立つでしょうし、記憶の定着の助けにもなってくれるでしょう。
そして、誰かと話す時のネタとしても役に立ってくれるかもしれません。
アファメーション音声にもなる
喋れないつらさを補完するための音声日記ですが、自分の夢や、計画などを毎日しゃべって録音しておけば、それを聞き直した時には、アファメーション音声となります。
というか、夢や将来の計画を気持ちを入れて喋ること自体が、アファメーションになっているのです。
自分の不安を声に出して録音してみる
アファメーションとは逆説的ですが、
書き出すのも、言葉に出して録音するのも似たようなものです。
しかし、私が思うには、録音した「不安なこと」を聞くのは1回ぐらいにとどめて、消去してしまうのがいいんじゃないでしょうか。
ドラマや映画のシナリオを買って声にだしてみる
これも、音読と同じ効果がありますが、こちらは、声に出すのが本ではなく、話し言葉であるので、人とのコミュニケーションで実際に使える語尾の言い回しを覚えることができます。
ドラマや映画なので、そのまま使ったら、かっこよすぎたりして…。
それでも、自分のキャラとは違った表現方法が身につきます。
確実に話下手が矯正されます。
ある種、自分とは違う人格を声で演じるわけですから、ビジネスにも役に立ちます。
録音したものを通勤中に聴いたらきっと笑えるでしょう。
まとめ
話が下手になったと感じたら
- 一人暮らしなら喋る機会をふやそう
- 本を毎日、音読しよう
- 音声日記を録音して聴こう
- ドラマや映画のシナリオ(台本)を演じてみよう