フォークギターとアコースティックギターの違いはどこ?

フォークギターと言ったりアコースティックギターと言ったり、いったいどこが違うの?

と、疑問が湧いた人。

過去の私もその一人でしたが、

答えは単純。

フォークギターはアコースティックギターのひとつ。

です。

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フォークギターとアコースティックギターの違いは呼び方の違い

「フォークギター」がアコースティックギターの中のひとつなのです。

「アコースティック」acoustic をweblio 和英英和辞書で引いてみると、

2〈楽器が〉電気的に増幅してない.
用例
an acoustic guitar (電気で増幅してない)生(なま)ギ ター, アコースティックギター. 

というのが、いちばん近い訳です。

「電気的に増幅してない音で演奏するギター」がアコースティックギターということです。

というわけで、フォークギターも電気的に増幅しない生音を奏でるギターなので、アコースティックギターということになります。

じゃあ、クラシックギターもアコースティックギターなの?

クラシックギターもアコースティックギターの一種です

そうです。

クラシックギターもアコースティックギターの範ちゅうです。

生音で演奏するギターなので、広い意味では、アコースティックギターということになります。

クラシックギターを、アコースティックギターと呼ぶ慣習がない

あなたも、そうだと思いますが、一般的には、クラシックギターをアコースティックギターとは呼ぶ事はありませんよね。

慣習として、ナイロン弦のギターをアコースティックギターと呼ぶことがなくなっています。

アコースティックギターは、スチール弦を張った生ギターのことを言うような慣習になっています。(日本では)

フォークギターという言い方を使わなくなった理由

70年代、80年代の始めの頃は、スチール弦を張った、ティアドロップ型の黒いピックガードが付いたギターを、フォークギターと呼ぶことが一般的でした。

これは、その時代に「フォークソング」が、若者の間で広く親しまれていたという事情があります。

フォークシンガーが弾き語りに使うから、フォークギター。

私も中学1年の時にお年玉で購入したのも、フォークギターでした。

アコースティックギターを買ったという認識はなく「フォークギターを買った」という認識でした。

(私が)購入したのはヤマハのギターで、品番も

「YAMAHA-FG」

「FG」なのだから、フォークギターって事ですよね。

フォークソングがちょっとダサい感じに見られる時代があった

フォークソングが流行っていた70年代頃は、弾けなくてもギターケースをファッションで持ち歩く、なんて時代もありました。

しかし、ある時期から日本の音楽シーンが変化し始めました。

「フォークギター系音楽」の最後のほうの盛り上がりは、かぐや姫、風、アリス、松山千春などのアーティストがヒットを飛ばしていた頃です。

フォークとロック、それらをブレンドしたようなオシャレな音楽を一括りにして「ニューミュージック」と呼ばれていました。

この頃までは、フォークギターはダサくなかったのです。

放課後、教室に残ってフォークギターを弾いて見せればモテた時代でした。

YMO人気で音楽シーンが変わった(私見)

1980年、YMO(イエローマジックオーケストラ)のアルバム『増殖』が大ヒットしました。

そのあたりから、ニューミュージック界が、なんとなく変わり始めました。

中学のクラスでも80年は、音楽好きの女子が学校にYMOのアルバムを持ってきて盛り上がっていました。

時を同じくして、フォーソング的な楽曲がそれほど支持を集めなくなっていきました。

時代がバブル経済に向けて駆け上がって行く序章の時代です。

日本のポップミュージックは、洒落た音楽のほうが受ける時代になっていきました。

フォークギターを抱えて歌う、もしくは、フォークシンガーとして若者に支持を受けていたのは、松山千春、長渕剛、中島みゆき(敬称略)くらい。

80年代初頭、かぐや姫一家、アリスら「フォークギター派」の人気は一段落しました。

フォークギターを抱えて歌うスタイルの新しいアーチスト達も、自分たちを「フォークシンガー」とは呼ばずに、

シンガーソングライター

と名乗るほうが多くなりました。

つまり、フォークはダサくなってしまったのです。

エレアコでフォークギター的ダサさを払拭、井上陽水、坂崎幸之助

そんな、フォークギターとフォークソングが不遇だった80年代中期、フォークシンガーとして世に出たアーチストも、ロック的な楽曲や洒落た都会的なイメージのアーチストへと変わっていきました。

と言っても私は、ズバリ、井上陽水さんのことを指して言っているのですが…。

井上陽水(敬称略)は、初期のフォークソングから、難解な歌詞の、不思議で洒落たロックをやり始めました。

ギタリストの高中正義とジョイントコンサートをしたり、ブレイクする前の『安全地帯』をバックバンドに迎えてツアーをするなど、オシャレな歌に路線が変わっていきました。

しかし、井上陽水はフォークソングで大ヒットを飛ばしたアーティストなので、完全なるロッカーではありません。

エレキギターを抱えることもありましたが、やはり井上陽水は生ギターの人です。

しかしながら、従来の「フォークギター」が、ステージの演出になんだかルックス的にミスマッチだったのかもしれません。(これは単なる私の感覚にすぎません。)

井上陽水は、テレビ出演やライブの映像などでは、『エレアコ』を使用していました。

エレアコは、ビックアップ(マイク)の内臓されたアコースティックギターのことですが、井上陽水が映像などで使っていたのは黒く輝いたエレアコで、アコースティックギターとは言っても、「フォークギター」とはかけ離れた、ちょっとゴージャス感がありました。

その頃の彼の、都会的なお洒落な音楽に「フォークギター」、の雰囲気が合わなかったと考えられます。

もうひとり、アコースティックギターにこだわる男がいます。

『THE ALFEE』の坂崎幸之助(敬称略)です。

彼は、皆さんが知っているとおり、フォークソングを愛するアーティストです。

しかし、『アルフィー』がロックの路線でヒットを飛ばしている間は、彼もアルフィーの曲を『ザ・ベストテン』や『夜のヒットスタジオ』で演奏する時は、ゴージャスなエレアコを使っていました。

フォークソングじゃない曲にフォークギターのイメージが、やはり合わなかったのだと思います。

これは、あくまで私の見たイメージです。

実際にピックアップの出力が必要だったのかもしれませんが。

不思議に、テレビでは、ティアドロップ型のピックガードがついた従来型のフォークギターと呼ばれるタイプは使っておられまでんでした。

この頃、フォークソングは、ほぼ下火、長渕剛もチャゲ&飛鳥もロック化していきました。

バンドブームが起きかけていた頃です。

アンプラグドブームでアコギが復権!

90年代、ポール・マッカートニーエリック・クラプトンが、アコースティック編成(生音楽器による小編成のユニット)の、いわゆる

アンプラグドを、流行らせました。

私も、ポール・マッカートニーの『公式海賊版』をレンタルCD屋で借りました。(買えや!)

エリック・クラプトンの『アンプラグド』は、ちゃんとCDを買いました。

90年代に入り、「フォークギター」とはあまり呼ばれなくなりましたが、

「アコギ」という呼び方で、ロックやブルースを演奏する楽器として復権を果たします。

洋楽のロックアーティストが映像の中で「アコギ」を使うと、何故だかかっこよく見えてしまうから不思議です。

ティアドロップ型のピックガードが付いた、いかにもフォークギターのあのデザインも、ブルースを弾く楽器として捉えると、渋く見えてきます。

いま、フォークギターは『アコギ』として、日本の音楽シーンにも重要なポジションへ定着

90年代に入ると、路上ライブからスターになっていくアーティストが目に付きます。

『ゆず』『コブクロ』など。

彼らはフォークグループなのでしょうか?

ちょっと違うような気がします。

『ゆず』には、懐かしいフォークソングの香りは漂っていますよね。

しかし、やっぱり弾いているのは、フォークギターではなくて、

『アコギ』『アコースティックギター』と呼びたい気分です。

そのほか、

  • 押尾コータロー
  • DEPAPEPE
  • スキマスイッチ

などなど

アコギをかっこよく弾いて日本の音楽シーンを引っ張っています。

そして、70年代にフォークギターを引っさげて人気を得ていた、現在、大ベテランになったアーティスト達も今なお活躍されています。

主にロックを中心としたギター雑誌の『player』に、でつい最近、伊勢正三さんの特集があったのには、感動さえ覚えました!

なんだか、主観の入ったフォークギター論になってしまいましたが、50を過ぎた方々には、分かっていただけるかと思います。

いかがでしたか?

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