卓球のイメージは変わった!(80年代〜)

この頃、巷でとても熱い!卓球というスポーツ。

私が部活動で卓球をやっていた頃とはずいぶんと卓球のイメージは変わりました!

80年代に県大会団体戦を最後に引退し、ラケットを後輩に譲ったあと、ほとんど卓球から遠ざかってしまった私が、21世紀に卓球という競技を眺めてみると、まるで浦島太郎になったかのような気分になります。

卓球も、その周りの環境も、卓球に対するまわりの視線もずいぶんと変わったものです。

80年代初頭までは、どちらかというと「根暗なスポーツ」というイメージが漂っていましたが…。

卓球のイメージを変えたのは、やはり福原愛さん

福原愛選手や石川佳純選手など、

卓球をしない一般の人達にも名前の言えるプレーヤーたちが現れたのは、卓球のイメージが変わる上での重要なポイントだったと思います。

中でも、やはり福原愛さんの存在は大きかった。

「泣き虫愛ちゃん」は、その明るい性格も相まって、テレビのバラエティ番組などにも重宝され、卓球をしない一般人への知名度も高まっていきました。

その後、福原愛さんは、実際にプレーヤーとしても実力を身につけました。

そうなると、卓球をやらない一般の人も、

「あの小さかった愛ちゃんが、オリンピックに出場するまでになったのか?!」

と俄然注目が集まりました。

オリンピック以外にも、

『世界卓球』として、テレビ東京が放送するようになるなど、卓球という競技が注目を浴び始めます。

テレビ中継の時のテレビ観戦者のツイートを見ていたら、みんなが興奮して試合を観戦しているのが伝わってきました。

それまで注目されていなかっただけで、元来、卓球は見ても面白いスポーツです。

リオ・オリンピックでの水谷隼選手のガッツポーズを見て、卓球って力強くてスタイリッシュなスポーツだと、認識を改めた人たちが多くいることでしょう。

もう、昔、タモリに根暗なスポーツだとバカにされたイメージはありません。

(その後、タモリさんは、卓球協会に大金を寄付されたのだとか。)

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卓球台の色が暗い緑から、鮮やかなブルーに

92年のバルセロナ五輪では、卓球台は、今までの深い緑色ではなく、鮮やかなブルーの台が採用されました。

これも、「卓球は暗い」というイメージを変えることにひと役買った出来事でしょう。

卓球のユニフォームもダサかったが、今は違う

80年代初頭の卓球ウェア(ユニフォームは、単色がルールでした。

あっても、ワンポイントマーク、襟部分に別色のラインやステッチが入っているくらいでした。

※これは、プレー中のボールが見えにくくならないためのルールでした。

ウェアのデザインも角襟かポロシャツタイプぐらいでバリエーションはありませんでした。

でも、当時は当時で、それがかっこよかったのです。

そして、徐々にルールが緩和されていきました。

襟や袖の部分を別の色にしたり、現在では、柄の入ったユニフォームもルール適合です。

私が卓球をしていた頃は、「襟なし」のユニフォームは考えられませんでしたが、現在では卓球日本代表も「襟なし」です。

すなわち、カッコいいのです。

卓球が21点先取制から11点先取制に変わった理由は?

数年前のある日、世の流れにつられて、久しぶりにテレビで世界卓球団体戦を見ていたら、あれ?11点5セットマッチに変わったのか?と驚いた記憶があります。

卓球浦島太郎になってた私は驚きました。

その出来事すら、はるか昔になっていますが。

私が卓球部だった頃は21点先取3セットマッチ。(又は5セット)もう30近く年前か…。

1試合は2001年9月1日より、各ゲーム11点先取の7ゲーム制(4ゲーム先取)、5ゲーム制(3ゲーム先取)、または3ゲーム制(2ゲーム先取)で行われる。ウィキペディアより引用

これはバレーボールのラリーポイント制と同様で、卓球もテレビ中継の都合を考慮しての事だそうです。

21点制ならば初めて見るサーブに面食らって5、6点リードを許しても、ジリジリと挽回していくという、精神力勝負を見る事ができました。

11点制ではどうなのかと思いましたが、あのツイートの盛り上がりを見ると観戦するほうからしたら現在のルールでいいのかもしれませんね。

我が青春のペンホルダー表ソフト前陣速攻型選手が絶滅寸前

卓球をしない人には、もしかしたら、卓球のラケットに

  • ペンホルダー
  • シェークハンド

という2つのタイプのラケットがあることを知らない人もいるかもしれませんね。

ペンホルダーは、ペンや箸を持つようにラケットの柄を握ります。

シークハンドは文字どうり、握手するように握り、人差し指だけ伸ばした持ち方です。

そして、現在の卓球界の現状はというと、

テレビ中継で見る選手はなんだかシェークハンドばかりじゃないですか?!

昔からシェークハンドのほうが洋風でスタイリッシュなイメージがたしかにありました。

しかし、私のように古い人間にとっては卓球といえば「ペンホルダー」のイメージなのです。

今は、ペンホルダーは、たまに見かけても中国式ペンホルダーの裏ソフトラバーの選手。

ペンホルダーのドライブ主戦型は遠心力が働く日本式ラケットがいいという教えは今どこに。

(日本式ペンホルダーラケットは、やや縦長なので遠心力が効くと言われていました。)

そして我が青春のペン表ソフト前陣速攻型がもう絶滅の危機に瀕しているらし

ルールの変更により、ボールのサイズが38ミリから40ミリになったことで打球後のボールの初速が下がりました。

卓球台から下がらずに早い打点で攻めきってしまう。という前陣速攻型は、ラリーを増やして観客を取り込むという思惑のルール変更の犠牲になったという事でしょうか。

私は高校時代、まったく体力がなく、ドライブ主戦型から表ソフト前陣速攻型に転向してからレギュラーになれた経験があるので、思い入れのある戦型が苦戦しているのは哀しい限りです。

教則本の写真でしか見たことがなかった河野満選手、地元のオープン大会で見た糠塚重造選手のバックハンド。憧れたな〜。

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それどころかペンホルダーの世界ランカーが消えそう

ペンホルダー表ソフト前陣速攻は消えてしまいました。

それを憂いている間もなく、ペンホルダーの選手すら消え始めています。

なんと男子世界ランク100位以内には、ペンホルダーの選手は2人だけという状態に。

悲しいことです。

その二人の選手は中国式ペンホルダー使用者です。

日本式ペンホルダーの選手はいません。

伊藤さ~ん!小野さ~ん河野さ~ん!斎藤さ~ん!糠塚さ~ん!

※日本ペンの名選手たち。

俺は悲しいっす!

ペンの裏面打法が極められる

ボールの変化によって、戦型による勢力図が変わった。

しかし、中国では、ペンホルダーの裏面でレシーブする打法「ペン裏面打法」が本格的に取り入れられるようになりました。

80年代にも裏面打法はありましたが、当時はペンホルダーをくるくると反転して相手を幻惑するのが主な目的で、裏面で打つのは奇襲のような場面だけだったと記憶しています。

70年代後半から80年台の卓球。

その頃、シェークハンドで両面異質同色ラバーで対戦相手を幻惑する戦法がありました。直ぐにペンホルダーの両面異質ラバーの選手も現れました。

加えて、サービスの時に打球の瞬間を自分の体で隠す、腕で隠すなどの技?が使われていました。

ルール変更でこれらは禁止になりましたが、当時は「ボールの軌跡やボールのマークを見て回転を読んでレシーブするんだから奥の深い競技だな」と思っていて、それを疑問なく受け入れていました。

しかし、これも一般人が見てもそこまでは理解できません。「どうして簡単にミスするんだろう」となってしまいますよね。見て楽しむスポーツとしては、なんでそんなに簡単にミスするの?ってなことになってしまうワケです。

卓球が暗い。そんな時代は終わった

ユニフォームもカッコよくなり、

卓球台も爽やかなブルーに。

卓球がファッショナブルでスタイリッシュなスポーツに変わりました。

日本代表クラスの選手には、ジャニーズにいてもおかしくないイケメンもいますし、

女子でも可愛いと評判の選手もいらっしゃいます

暗いというイメージが徐々に払拭されていく過程には、故 荻村伊智朗・国際卓球連盟会長がイメージアップに尽力されました。

卓球選手がフリー女子アナと結婚する時代が来た!

イケメン卓球選手の松平健太さんが、2020年3月16日、フリーアナウンサーの玉木碧さんとめでたく入籍されました。

局アナではなくフリーアナウンサーの方ですが、所属は局アナの格にも劣らない「セントフォース」に所属されて活躍されています。

卓球が暗くて冴えないスポーツというイメージは、これで完全に払しょくされたと言ってもいいでしょう。

でかしたぞ!松平健太!

と言いたいところですが、ちょっとしたジェラシーも湧いてきます。

80年代には決してこのようなことは起こらなかったでしょう。

いつから「ゼロ」が「ラヴ」に!?

『とんねるず』が卓球をするお正月番組がありますよね。

まだ、福原愛ちゃん(さん)が、小さかった頃だったから、10年以上前のことかもしれません。

それを見ていると、公式の審判員みたいな人が

「ワン、ラヴ」

とか言っているじゃないですか!

私には違和感ありました。テニスか!って。

現在の選手には???かもしれません。

我々の時代は、「ワンゼロ!」ですよ。

私たち、田舎の卓球部員が間違っていたのでしょうか?

そういえば、「ラブオール」の時だけは「ラブ」を使っていました。

粒高?ラバーの呼び方もイメージ戦略?

『粒高ラバー』という呼び方にも

ずいぶんとイメージにこだわっているなあ、という印象です。

ほんとに、卓球から離れている間にいろいろ変わりました。

古い人間にとっては『イボ高ラバー』が自然な呼び方だったはず。

皮膚病の人からクレームでもあったのでしょうか?

これも荻村伊智朗さんの考えだったのでしょうか。

ともあれ、悪くはない変化です。

個人的思い出

高校時代、お隣の学区にある高校と、年に1度、運動部全体の定期戦が行われていました。

同じ体育館で半分が卓球の試合、もう半分がバスケ部の試合。

私も団体戦に出場しました。

相手選手がオーバーミス!

「よっしゃー」と叫びながらボールを拾いに行くと、制服を着た応援の一般学生の殆んどは背中向き?

おい!

体育館の2階の通路の学生たちの視線も我々の卓球の試合の上を通り過ぎバスケ部の試合を見ていました。

バスケ部:
シュートが決まる
観客「うぉー!」

卓球部:
スマッシュ!
選手「よっしゃー!」
観客「…」

まあ卓球部にモテる奴はいなかったかw

卓球がスタイリッシュなスポーツになり、これからもっと、見る競技としてもポピュラーになってくれたら嬉しいと思う、もと卓球部の独り言でした。

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