スライスが直らない時はスイング中の顔の向きに注意

スライスが直らない時の対処法は、世の中にいくつも流布されていますが、私が提案するスライスの修正方法をプレゼンテーションしたいと思います。

私個人としては、ドローボールを打つ方法として注意をしたポイントなのですが、これすなわち、そのまま、スライスを直す方法とも言えますのでご紹介します。

スライスが直らない時の修正方法のひとつをご提案します

クラブフェースをスクエアに構えていても、実際スイングすると、インパクトではフェースがスクエアに戻らないとお悩みのゴルファーの方へ。

これを意識したら、フェースの向きなど意識しなくても、自動的にインパクト圏でスクエアにクラブが通り抜けていく。

というアイディアのひとつを紹介します。

ここでは、体、顔、腕、そしてクラブを、時計にたとえて説明したいと思います。

ちょっと分かりにくいですが、イラついたら飛ばして読んで下さい。

時計の針だけでなく文字盤も動いていませんか?

例えば、時計の秒針がピッタリ0秒から30秒地点に来れば、文字盤の「6時」に重なります。

しかし、30秒間の途中のどこかで、文字盤が秒針と一緒にググッと回ってしまったらどうなるでしょう。

秒針が本当は真下、本来の「6時」の位置に来ているにもかかわらず、文字盤が秒針と一緒に動いてしまったために、30秒経っても、秒針がまだ文字盤の「6」に到達していないという状態になります。

この、「時計の文字盤がいっしょに動いてしまう」現象と同じことが、ゴルフスイングでも起こってしまいます。

特にスライスが直らないとお悩みのゴルファーさん。

ゴルフスイングに於ける時計の文字盤はどこか?

スライスが直らないとお悩みの方は、アドレス時のボールの位置を時計の「6時」の位置に設定しておきながら、トップでの切り返しの時に、文字盤までが動いてしまっているので、クラブヘッドが「7」や、極端に言えば「8」の位置の状態で、本来の「6時」の位置にあるボールを打ってしまっている状態です。

これは、切り返しからダウンスイングにかけて、顔も体も右に傾いでしまうのが主な原因です。これにより文字盤の「6時」の位置が「5時」の位置にずれ、スイング自体は「7」の形でインパクトを迎えてしまう。

説明がグチャグチャになってしまいましたが、要は、振り遅れているのではなくて、軸が一緒に回ってしまっているという事です。

では、どうしたら、アドレス時の「時計の文字盤」をインパクトでも維持出来るでしょう?

スライスが直らないと悩んでいる方に試して頂きたい方法は、

トップで右向きになった顔の方向を、クラブヘッドがインパクトゾーンを通り過ぎるまで変えないことです。

追記:

最近、松山英樹プロのスイング分解写真を雑誌で拝見したのですが、松山英樹プロはクラブヘッドがインパクトゾーンを過ぎでから、なんと、帽子のつばがスイングと逆方向に回っています。

インパクト後に顔が、ちょっと右に回っているのです。

顔の向きを変えない事で「時計の文字盤」を固定する

とは言っても、この「顔の向き」、アドレスの時の、ボールに正対した状態の向きではなく、トップの時の顔の向きの事を指します。

バックスイングでは、肩を90度回すとするならば、必ず顔の向きはアドレスの時より右を向きます。

「頭を動かすな」と言われますが、

キャップを被っているプロゴルファーのトップオブスイングの写真を見てください。どれもキャップのつばが随分と右を向いていますよね。

「頭を動かすな」とよく言いますが、背骨は後頭部に繋がっているので、肩を回せば頭は右に動くのです。

ジャック・ニクラウスがテークバックのスタートで顔を右に向ける「チンバック」も、顔を右に向け、肩を回しやすくするための動作です。

ジャック・ニクラウスの顔の向きのキープの仕方は参考になるのでは見てみてはいかがでしょうか。

この顔の向きをキープして下さい。そして、この顔の向きのまま切り返しで上半身の力をゼロにします。

こうすると、顔の向きが右側を向いたままの状態なので、両腕が体の後ろにあるうちにストンと落下して、スイングプレーンに乗りやすくなるという副産物もあります。

その後は、下半身をフィニッシュの形に向かってクルッと回すだけです。

顔の向きをキープしたままクラブヘッドがボールを捉えると、その後は、手首を返さなくても自然に両腕がターンしていきます。

しかし、いつまでも顔の向きを変えないと、首を痛めてしまいますし、逆C形のフィニッシュになってしまうので、インパクト後は顔を目標方向を回していきます。

顔をトップの時の向きのままして、上半身の力を抜き、両腕が落下したら下半身をクルッと回す。

やってみて下さい。

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