グリップのバックラインは必要か?

ゴルフを始めた頃は、グリップのバックラインの有り無しまで、頭が回りませんよね。

しかし、ゴルフの魅力にどっぷりとハマっていく過程で、いつかはグリップの問題にもたどり着きます。

あなたのクラブのグリップはバックライン有りですか、それとも無しですか?

私の体験なのですが、ある日、上野アメ横で、怪しいメーカーのスプーンとバフィをお手頃価格で手に入れました。

ウッドがマジなウッド(パーシモン)だった最後の頃です。

そのクラブがやたらとジャストミートするのでした。(メタルの時代になっても使い続けたかったのですが止めました。)

そのクラブだけ、他のセットと違い、グリップがしっくりくるのに気付きました。

グリップの下側が少し出っ張っているからなんだなと、その時改めて認識したのでした。(遅すぎるやろ!)

男の子は誰でも模型作るモノだろ!

話は変わりますが、男なら誰でも、模型作りに夢中になった事ありますよね。(決め付けてスミマセン)

ゴルフ道具イジリにも似たような要素があるから始末が悪い。鉛貼ったり剥がしたり、グリップを取り替えてみたり、のめり込むと、ヒートガンまで買って、自分でシャフトを交換してみたり

そしてお気に入りのクラブが取り返しのつかない事になるという経験も。(汗)

そんな工夫をしても、スコアは少しも良くならないのですが…。

いいのです。

楽しいからいいんです。

クラブいじりの入門編としては、グリップの交換を自分でやるのは、工作好きには楽しい作業です。

模型作りに近い楽しさがあります。

バックライン無しへの憧れ

関係ないけど、私、ジャック・ニクラウス信者だったのです。

なんなんですか、あの完璧感は!

あのナイスファミリー感は!(家族を愛するの意)

そしてあの強さ、人格は!

またまた話が変わりますよ!

世の中には、インテンショナルフック、インテンショナルスライスの打ち方に様々な方法が解説されていますが、私の憧れのジャック・ニクラウスの方法はこうです。

普段のアドレスとまったく同じ。ボールの位置もスイングもまったく同じ。アドレスの時に、フェースをインテンショナルフックの時はフェースを気持ち閉じるだけ。インテンショナルスライスの時は気持ちフェースを開くだけ。弾道の曲がりの分だけターゲットを左右にズラす。それだけです。

ここでニクラウスの言う、気持ちフェースを閉じる、開く、とは、フェースをスクエアにしてグリップを握り、その両手ごと閉じる(開く)のではなくて、あらかじめ、フェースを少し閉じた(開いた)状態で、いつも通りに握るという事です。

という事はですよ。最初から閉じたり開いたりして握る場合、グリップのバックラインが逆に邪魔になるじゃないですか。(たぶん)

ニクラウスの全盛期、彼は革巻きのグリップを使用していました。

私は思いました。ニクラウスは革巻きグリップを使っていたから、この方法が自然に身に付いたんじゃないのか!

ジャックのグリップはきっとバックラインが無かったんだよ!

実際はどうだったか分かりません。

革巻きグリップでもシャフトの下にピアノ線のようなものを貼ってバックラインを付けてあるモノがあったそうです。

しかし私は決めつけたのです。ジャック・ニクラウスはバックライン無し派だと。

そして、私も憧れのジャック・ニクラウスに倣って、バックライン無しのグリップをぐにゅーっと差し込んだのです。

バックラインは必要か?

グリップにバックラインがあると、確かにしっくりします。しかし、グリップの左手の被せ具合も人それぞれですよね。

バックラインが正確に真下に向くように入っているとして、常に「真下」を手の感触で感じるためには、親指を除く8本の指のどれかの指の関節が、バックラインにかかるように「真下」にくる必要がありますよね。

そうすると、否応無しに、指のどこかの関節が真下にくるパターンは限られてきます。

ツーナックルからスリーナックルが見える握り方の間に、どれかの指の関節が真下にきて、なおかつシックくる握り方、そしてグリップの太さとのマッチング。

バックラインによって、「真下」が感じやすい代わりに、握りの向きが強制的に決められてしまうとも言えます。

プロのようにバックラインをわざと真下に入れない選手もいますが、アマチュアがショップに頼んでそのようなセッティングするのは難しいでしょう。

バックライン無しグリップの効能

バックライン無しのグリップでは、指の関節の位置にこだわらずに好きな角度で握る事が出来ます。どちらがいいのでしょうね。

個人的見解ですが、バックライン無しに慣れる事で、「手」でフェースを感じる感覚が薄れてきます。

「手」も単なる、肩や肘と同じ、もうひとつの関節の一部となって、体の回転によって振られるだけ。

という感覚が身に付きやすいのではないでしょうか。

一昔前にあった、「左手の甲をボールにぶつけていけ」的な「打つ」から「ボディーに腕が振られる」に、ならざるを得ません。

指先でスクエアを感じにくいのですから。

バックラインが全てのクラブで同じ向きに入っていますか?

意外と、セットでもグリップが真っ直ぐ入っていないのがありますよね。気にし過ぎかもしれませんが、上手くなりたいと思えば思うほど、小さな事が気になってきます。

だって、フェースが1度違えば150ヤード先でどれほど違うか(すいません。数学弱いです)。

バックラインの入ったグリップが1本だけずれて入っていたら…。やっぱ気持ち悪い。

いっその事、バックライン無しにして全てのクラブを気持ち悪くするのもありですよ。

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